サックヤン-タイ護符刺青-の世界

サックヤンとは

サックヤンってどんなもの?

サックヤンとは?

サックヤンとは仏教図形や関連する絵柄の刺青で、護符刺青や法力刺青と訳されます。
サックヤンの「サック」は刺青という意味で、「ヤン」はタイの上座部仏教の経典に用いられるパーリ語のヤントラ、もしくは曼荼羅を指しています。
ヤントラは神聖などの意味があり、一般的には幾何学模様の図形などの総称として知られます。

 

刺青,サックヤン,とは

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刺青,サックヤン,とは

 

ヤンタラのほかに仏教関連の事象、仏教の物語、タイ仏教に深く関わるインド神話に関係する絵柄もあり、トラやカメ、トカゲ、ライオン(シンハビールのマークに似ている!)、鳥などを始め、仏塔やハヌマーン(孫悟空のモデルと言われるインド神話に登場するサル)、幾何学模様、パーリ語などがあります。

 

刺青,サックヤン,とは

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刺青,サックヤン,とは

刺青,サックヤン,とは

(上記写真の中にはアージャーン・エーのものでないものが含まれています)

 

タイ人はサックヤンの力を今でも信じていて、銃弾や刃物を通さない図柄もあるといわれ、時折ニュースなどでもその話題が取り上げられています。

 

 

サックヤンの歴史

タイでも刺青はアウトローです。ただし、事情は日本と少し違っています。
それは歴史を遡ってみるとわかります。

 

サックヤンは現代のタイ人が首から下げている粘土や石からできているプラクルアン(お守り)が作られる技術がまだないころ、身を守るために経や図形を体に刻んだことが最初とされています。
これは1200年代に誕生した現在のチェンマイにあったランナー王朝の時代にはすでにあったと言われるほど長い歴史を持っています。

 

刺青,サックヤン,とは

現在のチェンマイ市街

 

現在では兵士やムエタイ選手、警察官もそうですし、マフィアなど悪い職業の人々も銃弾や刃物から身を守るためサックヤンを体に施してもらっています。
もちろん、一般の人の中にもサックヤンを身に施してもらっている人も少なくありません。
タイでも刺青がアウトローのイメージになってしまったのは、素性のよくない者に人気があるという事情があるからですが、宗教的理由からタイではわりとおおっぴらに見られるのが日本との違いでしょう。

 

ちなみに。
日本の刺青は縄文時代に遡ります。
縄文時代の土偶は刺青の文様ではないかと考えられているほどですが、3世紀以降、古墳時代には廃れていた可能性があります。
その時期にぱたりと刺青文化の足取りが掴めていないのです。

 

その後、儒教伝来時に額などに刺青を施す刑罰が輸入されました。
また、江戸時代に和彫りの文化が起こったにもかかわらず、明治5年から昭和23年まで刺青禁止令がありました。
そのため、日本では完全にアウトローのものとなったというわけです。
その名残りで今でも一般社会には受け入れられず、公共施設などで利用を断られるわけです。
しかし、そもそもアウトローを気取る人間が公務員志望だったり公共施設を使いたいと思う方が歪んでいるんですけどね。

 

日本の法律などの条文では「入れ墨」と表記し、「刺青」は「紋々」など同様、様々な呼び名や当て字のひとつです。
でも、刺青の方が字面的にかっこいいので、このサイトでは「刺青」を使っています。


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